管理人の部屋

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tamoちゃんの独り言



葡萄食う一語一語如くにて(中村草田男)
 葡萄は、房から、一粒、一粒、手でもぎ取り食べます。 その所作を、一語、一語、言葉を選んで俳句を考えて作ることに例えてます。 一粒一粒かみしめて味わってみてほしい。 そうすることで、美味しさに奥深い広がりを覚えて、そこには新たな世界があります。 俳句だけでなく、言葉を選ぶときにはよく考えるようにと。 一粒の葡萄を丁寧にもぎ取り食べる事とは、一語、一語、言葉を推敲していくことの例えです。
 中村草田男は「人間探求派」の俳人の一人です。 自己の内面を、普段の何気ない暮らしの中から見出しております。 こちらの句は、作者が46才の時の発刊句集に掲載されてます。 先の玫瑰(はまなす)の句も同じ作者です。(33才の時詠んだ句)
 俳句を鑑賞することは、楽しみです。 俳句を詠めたらもっと楽しいとおもいます。 しかしながら、簡単には詠めません。 下手でもいいから、まず詠む事を始めなさいと言われます。 最低限の基本さえ押さえていればいいのですと。 俳句の解説を聞いてることがとても楽しい私には まだまだ詠む事がとてもとても難しいことです。

藤浪瑛智(えいじ)氏・日本画家(1982年生まれ)

 上の葡萄画は、静岡市在住の日本画家・藤浪瑛智氏の作品です。 葡萄画は幸福感あふれる色合いです。俳句と同じように、一粒、一粒に明るい未来が含まれているように感じます。 手を伸ばして口に含んで、甘酸っぱい味をかみしめて、考えを巡らせます。
 藤浪様は幅広くご活躍をなっさております。(アトリエかぜのへや代表) 詳しくはホームページまたはFacebookをご覧ください。

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