人はみななにかにはげみ初桜 (深見けん二) | ||
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作者、深見けん二(1922年3月5日〜2021年9月15日)
毎年桜の咲く頃になると思いだす句です。
開花を待ちわびて、その年に初めて桜を見る時に浮かんでくる思い。
その心を詠んだ句。この句を初めて詠んだとき素直に心に沁みてきました。
毎年巡ってくる春、毎年巡ってくる桜の開花。桜の花は過ぎた月日を思い起こさせてくれます。 私のこの一年は、どうだったのだろう。一年前は、どんな気持ちで眺めていたのだろう。 頑張ってこれたのだろうか。 年月を重ねてまいりますと、来年も元気に眺めることができるのだろうか。 後、何回桜を見ることができるのだろうか。 また桜を眺めることができた。頑張ろうと思うのです。 頑張って生きていこうと。 |
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焼津市黒石川沿いの桜並木 | ||
上の写真と左の写真は焼津市黒石川沿いの桜並木です。
毎年楽しみにしております。
焼津市内には、川沿いに何カ所かの桜並木があります。
近くに公園もあり、家族でお花見にいきたくなります。
私が子供の頃は、この辺は田んぼ畑とあぜ道でした。 区画整理が始まり、この川沿いに桜の苗木を植えたのでした。 あれから半世紀近く、見事な桜並木です。 ここ最近、桜の寿命が言われるようになりました。 ここの桜並木も例外ではありません。 よく見ると弱った桜が目に付きます。 自分の寿命と桜の寿命。 後、何回桜を見ることができるのだろうか。 この思いが、一層深まります。 |